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2006年 01月 29日
セント・ユースタシア島がカリブ海の他の島に比べて観光地化が遅れたのは、白い砂浜がないからと言われています。私たちが泊まったホテルから海が見えるのですが、確かに砂浜は黒っぽくてスノーケルなどをしても透明感があまりありません。ただ島の周りは多くのダイビング・スポットがあり、ダイバーにとっては憧れの島でもあるそうです。私は10年以上前にダイビングのライセンスを取ったのですが、その後数回潜っただけで10年くらいブランクがあり、今回ダイビングはしないつもりでした。だいたい自信がない上に、命に関わるかもしれないことを英語でコミュニケートされてもついていけなかったらという不安が大きかったからです。でもやる気満々の夫とダイビング・ショップを訪れて、親切なダイブ・マスターたちと話しているうちに、やってみようかなあという気持ちになってきました。何と言っても、この島では他にすることがないですからね。そして翌日勇気をもって申し込み、大事なポイントをおさらいしてもらって、海に飛び込みました。初めは少しもたもたしていましが、昔の勘が残っているというよりも、なぜか昔よりも水の中でのコントロールがうまくいきました。不思議なものです。
そして海の中は・・・、美しかった。今の時期はいつもに比べて透明度が低いそうですが、珊瑚礁は健康だし、本当に様々な種類の魚や生き物がいました。私はここのところウミガメに縁があるのですが、今回も触れられるほど近くまでウミガメが寄って挨拶をしてくれました。また洞窟のような穴をのぞくと全長、70センチメートルくらいの蛍光色の熱帯魚がじっと休んでいて、その姿はシュールで夢を見ているようでした。でも何が良かったかというと、海の中に飛び込めるという可能性が再び広がったことです。そしてこれはダイビングだけの話ではない気もしています。日常の中で無理だと思っていることでも、飛び込んだらたいしたことがないどころか、めくるめく世界が展開することもあるかもしれません。 *ホームページのアドレスが変わりました。 www.ayakofujisaki.com
by dreaminglife
| 2006-01-29 15:52
| エッセイ
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